2017 ほびっと村学校 

詩と仏教入門
〜仏教詩をつくってみよう〜

12月17日(日)2:00〜5:00pm

お話/ニチャン・リンポチェ
聞き手/梅野 泉

参加費/5000円  ★要予約
Tel 03-3332-1187 または hobbit@ea.mbn.or.jp


 「仏教経典は詩そのものだ」とリンポチェは言われます。コトバを超えた真理を表そうとするとき、それは、詩としか言いようのない表現になるのです。ニチャン・リンポチェは18世紀のチベットの偉大な詩人の生まれ変わりであられ、ご自身も仏教詩を書かれてきました。ほびっと村学校で回を重ねてきた二チェン・リンポチェと梅野泉さんの詩の掛け合いは、香り高い仏教の華であったように感じています。そして、私たちも詩を書いてみたいと思いました。

 仏教詩のクラスは初めての試みです。仏教はあまりに深く広大です。仏教が私たちの生活のどこにあるのか、私たちの心のどこにあるのかを探る実験的な場になると思います。ここから何が見えてきて、何が始まろうとするのか、ワクワクします!

 最初に、リンポチェの詩を詠み、仏教についての想いを語っていただきます。それは知識としての仏教入門を超えた味わい深いお話になることでしょう。そして、梅野さんが金子みすず他の詩を仏教詩として読み解いたり・・・。そのあと、グループで語り合いながら、仏教を意識した詩を一人づつ作って、シェアします。一緒に楽しむ実験です。遊びの感覚で、精神の高揚を味わい、心のスペースを広げていければ、こんなに嬉しいことはありません。ちなみに、この会をやろうと思った時、こんな詩が生まれました。


 足りないものは、帰依と慈悲
 いらないものは、エゴと無知
 それははっきりしているのだけど
 方便を教えてください        (ゆりこ)

*詩をつくったことのない方も歓迎です、できた詩が1行でもOKです!

ニチャン・リンポチェ師:
 チベット仏教最高の教え、ゾクチェンの伝統の保持者(古訳ニンマ仏教)。1932年、チベット南西部、ミラレパと同じ密教行者村に生まれる。7歳でデプン寺に入門。密教詩人の転生活仏として認定され、僧院大学で学ぶ。21歳でニマチャンラ僧院大学の教師となる。1959年インドへ亡命。36歳バラナシ・サンスクリット大学助教授。ダライ・ラマ14世の要請で来日。高野山大学専任講師となる。以後、京都大学、東北大学などで教える。日本各地の弟子、またエストニア、アメリカなど海外からの要請に応え精力的に教えを説く。現在、亡命チベット僧のための僧院を北インドに建設中。

梅野 泉(うめのいずみ)
 思春期をエジプト・アレキサンドリアで暮らし,様々な人種や異文化に親しむ。1985年にチベッタン・ラマに出会い、教えを授かる。ダライ・ラマのインタビュー、高僧の通訳、教えの翻訳なども。訳書に『チベッタン・ヒーリング』、共訳書に『雪の国からの亡命』他。詩画集『OIL RABBIT』『恋文』。両親の介護・看取りを通して、チベットの教えに一層の親しみを感じている。




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