役に立つ本屋  NAWA PRASAD
ナワ・プラサード 


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ブログ・ナワプラサード・スタッフより
ナワプラサード(書店)とほびっと村学校の今日だよ
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 2017.10  
 隣家のおじさんは、一人暮らしのバカヤローおじさんである。ほぼ毎日、多分ラジオやテレビに向かってバカヤローと怒鳴る。あと罵詈雑言が続く。まぁこんな世の中じゃ気持ちはわかる。しばらく静かだと寂しい気持ちが湧くほど、私にとっては慣れきった日常となっていた。

 ところが! ある夜、店から帰って夕食を作り、ひとり窓際で食べていると(だいたいその時間は彼のバスタイム)、その風呂から、「お母さん、大好きだよ。お母さん、ありがとう!」の大声が何回も、、、。こんなことは初めてだ。いい年のおじさんがお母さんを慕っている、、、。大野一雄の舞踏『私のお母さん』を思い出し、なんだか感激してしていると、同居人が帰ってきた。この人はうちに2ヶ月の予定で滞在する外国暮らしのお姉さん。この話をすると、彼女はその昼間セージで自分の部屋を清めていたのだが、効かないぞ?自分が汚れているのかもと思って、ベランダに出て盛大に炊いたらしい。ベランダの前が隣家の風呂である。それが効いたのじゃ?と言うのだが。明日も炊いてみようとか言うのだが。いやその実験は良しだが、そんな意図を持ったら効かんじゃろ。ここ十年くらいバカヤローを聞き続けていたので、いずれにしろこの変化はすごいな〜、と盛り上がった夜でした!(ゆ)
 
 2017.08  
 夜中の2時にピンポーン。出ると隣家の母だった。「電気が、電気が、、、」とアワアワしている。こちらは眠っていたので、少し機嫌が悪い。いい加減にしてよ、お母さん。でも心配なので、一応母の家に行ってみる。電気は全て付いている。何だったの?と聞くと、何だっけ、何だっけ、もう忘れたから帰っていい、とヤケクソ気味。異常はなさそうだったので、やれやれと思いながら、自分の家に戻る。
 かわら版のレイアウトをしてくれる内海さん。その山の家のモデムが前夜の雷で壊れたとの連絡あり。データのやりとりは通信ではできない事態となる。USBメモリーに移して郵送で送ろうと思いついたのが、暑い中、外に出てる時だった。店に電話して口頭でスタッフに伝えようとしたら、USBという言葉が出てこない。えっ、焦った。スタッフは辛抱強く、何ですか、と聞いてくる。ますます焦ってしまい、え〜え〜、とまるで前夜の母のよう。結局彼女がUSBですね?と当ててくれて、データを移してくれて、宅急便で送ってくれた。

 反省しました、母への対応。その話を当のスタッフにしたら、相手に通じなくて言葉がなくなっていく体験を話してくれた。年上の友人の具合が悪いので、見舞いに行き、ついでに海外の娘さんに電話する羽目に。帰ってきて欲しいと伝えようとするのだが、向こうは帰ってこない言い訳を論理的に(英語的に)延々と説明し続け、もう負けるというか、黙るしかない、みたいなことだった。

 母<年下の娘(これは私)<年下のスタッフ<海外の論理性 でした。誰でも苦手はあります。ぐるぐる周りのお話でした。私はうちのスタッフの若さ+聡明さにやられているのでした。(ゆ)

 
  2017.06  
 風呂場で獣の匂いがする。

 って穏やかじゃないですが、ホントの話。いや、絨毯を洗ったのです。高かったけど、気に入って昔えぃって買ったギャッペ。アフガニスタンから来たのかなぁ。うちの火鉢とソファの間に敷いて(そんなに大きくない)、冬はいつもそこにいた。さて日本は衣替えの季節だよ、灰も吸ってるし、そうだ風呂で洗おうと思った。湯船につけて、足で踏んづけて。泥水がたくさん出て、獣の匂いが充満する。羊さん何匹分だろう。干すのも重すぎて、まだ干せない。しばらく風呂場に横にして放置。風呂場を覗くたびに、なんだか横たわった獣がいるみたいで、ドキッとする。まだ重いし、匂いもはなっている。もう少し乾いてから、外で干そうと思っているのだが。

 薫習(くんじゅう)って言葉を知ったのはいつだったか。仏教用語です。カルマは行為という意味らしいが、その行為の放つ匂いのことかな、その行為をしたのはずいぶん前だったのに。絨毯が乾いている時には、獣の匂いに気づいたことはなかった。濡れたら、匂ったのだ。おかげで、羊さんのことや、織り手のことや、輸送されたことなど、想像が働いた。うちへ来てよかったのかわからんが、私は愛でてるから、まぁいいか。今はもの、だけど、昔生きてたもの。そんなものから、生きてた頃の匂いがする。なんだかさらにこの絨毯を好きになったけど、これは反仏教的かもしれない。薫習をなくして行くのが目標なんだから、あるいはいい匂いならいいのか? いいたねを蒔くならいいのか? まぁ色々考えさせられた楽しい事件でした。

 開け放った窓から、今にも片足を家に入れそうになっている野良猫と目があった。思わず、「あら、どなたぁ?」と間抜けな声をかけてしまった。ほんとに、周囲は知らないものやことばかり。(ゆ)

 
 2017.04  
 長いこと、野菜ゴミをゴミ収集に出すのが嫌だった。都会だから無理なのかなと思っていたが、コンポストをつくってみた。ほんとに小さな庭しかないので、土嚢袋で土と混ぜて。雨で外に出たくない日もあるので、流しの下にペットボトルを切って、生ゴミを入れ、火鉢の灰やら米ぬかを入れたりもする。貯まると外の土嚢袋に移す。春野菜をつくるコンテナに土を入れるとき気づいたのだが、なんと!袋の中にミミズがいたのである。それも太くてりっぱなやつ。思わずにんまり、する。嬉しかった。こんなに嬉しかったことは、久しぶりな気がする。

 新月の日に種をまく。今年は土が豊か過ぎるかなぁ。にんじん、サラダミックス、それに芽がでたじゃがいもを埋める。トマトは土壌がやせているほうがいいと聞くので、どうしようかなぁ。セロリも好きなので初挑戦、でもまだ少し寒いので、次の新月にしよう。

 ああ、何だか鳥になった気分。おいしいものを食べて糞をして、その中の種が土に落ちて成長して、またそれを食べに来る。人間の場合はもう少しややこしいけど、だけど、そんなに違わんじゃん。もうすぐ桜の季節、花見だね。花の季節に、樹を見上げると、鳥たちが花の蜜を吸っている。その眺めがなんとも好きだ。そんな幸せをもっと味わおう。(ゆ)

 
 2017.02  
 この頃、母の人生について考える。というのも、先日、家の中で転んでしまい、私が発見した時(数時間経っていたと思われる)は、ガスストーブの前でしゃがんで起きれなくて、ぶるぶる震えていたのだ、それも下半身はパンツ1枚で、、頼りない小さな女の子のようだった。救急車を呼び、病院で後頭部を5針縫い、翌々日には退院した。が、前のようには何だか歩けない。妙によろよろして、それが自分でも癪に触るのか、ちくしょう、ちくしょう、と力を入れようとする。また転ぶと大変と思い、昨夜は母の隣で眠ることにした。うとうとしていると、向こうは起きて何かしている。洋服を移動したり、テレビをつけたり、消したり、パンを食べたり、なんだか目的がない行動。

 ふむ。この人が私を産んだのか。小さい頃親と別れたので、頑張りやさんでもあり、つっぱりやさんでもあった。いろいろ才能があって、きれいで、私は憧れたものだ。父とうまくいってない時期もあり、落ち着いた時期もある。でもさして何を知っているわけでもない。この人の恋は父とだけ?人生でなにが楽しかったのかしら?辛口で、ほめるということが少ない。だが時々、とてもふざける。10年くらい前は、外で出くわすと、いきなりハイタッチ、となったこともあった。元気のいい少女と、不機嫌なおばあさんのコンビネーション。

 それでも私は母の子なのだろう。いろいろ似ている。何かをもらって、また何かを誰かに伝える、それが愛なのかな。なんだか涙がでそう。(ゆ)
 
 2016.12  
なんだか大声でうたいたくなった
なんだか大声でなきたくなった
いつも節制して生きている気がする
節制は大人のたしなみ、とふだんは思っているのだが、
しすぎると自分の本心が行方不明に
おーいおーい、
ぴーぴー、と
心の山奥で鹿のような声が返事する
ぴーぴー、ぴーぴー、これが私のうただ
ぴーぴー、ぴーぴー、これがわたしのいのちだ
(ゆ)
 
 2016.10  
  仕入れに行くとき、中央線に乗る。電車のなかでは老若男女みなスマホだ。たまにガラケー、居眠り、そして一番少ないのが本を読んでるひと。おお!と思って、もう書店としては拍手喝采したくなる。どんなにあなたのこと好きか、伝えたくなる。でも熱心に読んでいるので、その姿の美しさを遠くから眺め、満足する。明らかに本屋の偏見とは思うのだが、スマホに見入られている人たちは美しくない。目が開いて、あちこちに飛ぶ集中のしかたがきもちわるい。だが、こんな繰り言は21世紀ではもう老人のたわごとだ。

 神保町で取次ぎをまわる。BOOK LOVERSたちの最後の砦。この小さな取次ぎの町のへんてこりんなおじさん、おばさんに私は鍛えられてきた。変わった人が多かった。店の床にそのまま昼寝しているおじさんとか、読むなと客を叱ってばかりいるおばさんとか、職人っぽいひと、インテリっぽいひと。話してみるとぶっきらぼーでも親切な人が多かった。書店さんお疲れだろうと、飴を置いてある店も何軒かあった。これがけっこう嬉しかったな。

 あのね、みなさん。そういうことがだいじなのよ。小さなやりとり、大きな愛、だよ。スマホは当分やまないだろうけど、本と、それにまつわる文化、なくすとわかるよ〜、大切だよ〜。(ゆ)
 
  2016.08  
 孫とのこと

 先日、6歳になる男の子とマリオを実地にするはめになった。私の娘たちはスーパーマリオをファミコンでやっていたが、当時私は興味がなく触らなかった。孫は、最近マリオの攻略本を買ってもらい、でも慎重派なのか、ゲーム上では1面2面を行ったり来たりするばかり。ところがその孫とミニカーで遊んでいるうちに、そのミニカーの私がゲームをする側で、孫が攻撃する側に自然になってしまった。孫は実に楽しそうに、クッパがやってきた、とかいろいろ言う。擬音もたくさん発する。クッパ知らない私は、どう攻撃したらいいか分からず、頭フル回転、手も動かし、場所も移動するのでたいへん忙しい。次から次へと新手の敵が現れるので、必死である。火とか水とか、だんだん敵も手強くなるが、9面に行くと虹がでる、というのを楽しみにがんばった。虹がでた時は嬉しかったが、攻撃はなんとなくしにくい。それでも何とか孫にクリアさせてもらって、10面にでると、なんと敵は赤ちゃん。いや、赤ちゃんには攻撃できない!

 あとで娘に聞くと、虹らしきものはゲーム上にあるが、赤ちゃんの敵はいないらしい。いやまいった。ちょうどポケモンGOが日本で発売された時で、外に出てスマホでゲームしてる現象を、幼稚園年長の子は知らないと思うが、何だか重なっているのだな、現実のリアリティと。なんともおかしな入り交じり方だ。小さい時、宇宙もののテレビ映画を見て、実際にガガーリンが飛んだとき、あ、まだ地球人は宇宙に行ってなかったんだ!とびっくりしたことがあった。それも変な体験だったが、今回のは、そんな分裂はなく、もっと重なっていて、しかも楽しい、、、もう、よう分からん!(ゆ)
 
2016.06  
   空の上から父と母の顔を見た気がする。ハンサムな若い男ときれいな若い女。それだけで私は恋したのだった。生まれてからは父の男っぷりのよさにはちっとも気づかなかった。母は美人で少し可哀相な目にあっていたので、私はうんと恋した。だがそのうち、周囲がおもしろくなり、じゃりん子チエみたいに我が道を行ってしまった。

 今、父は亡く、母の美貌も衰え、しわしわの、小さな子どものよう。髪を洗ってあげると薄っぺたい頭、少ない髪をとぐと目立つ地肌に、恍惚の顔。朝起こしに行くと、いつも死んでるかと思う、それくらい頼りない母。愛しているが少しも知らないひと、MOTHER!! DID YOU HAVE ME? (ゆ)
 
 2016.04  
   11月から3月までの間、私は拝火教徒だ。都会のアパートで火鉢の炭を熾している。友人たちは一酸化中毒を心配するが、煙の出ない、いい炭を使えば全く問題ない。もう十年も元気です、私は。月に1回15キロの炭を買うが、灯油を買うよりいいかなと思っている。火鉢は西荻のアンティークショップにて。

 炭の火を眺めるのがとても好きだ。海の波と同じで、まったく見飽きるということがない。炭が焼けるときのリンリンという半分金属音めいた音も好きだ。何とも微細ないい音だ。炭の火を見ていると、心もしんとして、何事も考えなくなる。この時間があるから、私はまだ生きていられる。人生は夢のようにめまぐるしいが、全てを忘れて火が燃えるのを見ている時間はなにものにも代え難い。自分が自然の側にいる時間。都会のみなさん、火鉢生活、おすすめです。(少し家が灰っぽくはなりますよ、、あ、でも客は楽しんでくれるし、みなで鍋もできる!)。(ゆ)
 
  2016.02  
<<人生パチンコ玉論と人生玉突き事故論>>

 結婚していた頃、年2回の里帰りで、東京に戻るとき、いつも最後は首都高だった。スピードをあげた車でくねくね走っていると、自分がパチンコ玉のような気分になった。ちーんじゃらじゃら、とどこかに落ちて、家に着く。でもパチンコ玉を打っているのは、自分なのか、他の誰なのかは判然としてなかった。

 今は、また高速道路のイメージなのだが、人生玉突き事故論者だ。4台目くらいになると、なにがどうしてそうなったのか、今はここ、だ。

 雪のふる日、新宿で2件の約束があった。夜のほうはキャンセルになり、夕方のほうはなっていない。西口の喫茶店で待ったが、相手は全然来ない。あれ?と思い、メールしてみたところ、忘れてたとのこと。なにぃ。しかたない、新宿をぶらぶらしてみよう。雪は降っている。久しぶりに紀伊国屋書店に行く。あまり、おもしろくない。絵本や美術書を見て少し楽しみ、詩のコーナーで、白石かずこの詩集を読む。あまりの面白さに感動する。なんだ、すごいな。1冊思潮社の安い本を買い、家に帰る。夜遅く、別の友人から電話があり、さびしいょぅ、と訴えられる。ただ聞いているのもなんだかなぁと思ったので、白石かずこの詩を2つばかり、詠んだ。ふたりでたいへん面白がり、いい感じになった。これが、玉突き事故の4台め、である。私は積極的に何かしたわけでない。雪が最初の原因だが、あとは玉突きである。たまたま、私はその過程を全部見たが、友人はとつぜん電話で詩を詠まれたわけだ。

 パチンコ玉論よりは、関係性が見えてきたわけだから、いいのかな?(ゆ)

 
 
   
   
この文章は紙版「ほびっと村学校かわらばん」の編集後記です。
ナワプラサードの高橋ゆりこによって書かれました。
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 なお、これまでは、宇野先生のご意向もあり、縁ある方々に読んでいただけるようにとアンケート記入をして戴いておりましたが、先生亡き後、そのアン ケートを読んでいただく方もなくなり、廃止いたします。したがって、もう少し自由にお買い求めになれるかと思います。

 また相似象関連書として、下記の書籍も扱っています。

『静電三法』(楢崎皐月著 シーエムシー技術開発株式会社 5800円)
『日本の上古代文化』(アシヤ文化研究会 久保田覚巳編集 500円)
『其角「類柑子」』(渡辺ユリ子注解 新水社 3500円)

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                      ナワプラサード店主 高橋ゆりこ

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