ナワ・プラサード今月のおすすめ
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![]() ヤナ著 ケイコ・フォレスト訳 WAVE出版 1680円 ハワイ島、緑の生い茂る森のなかに暮らすヤナの家には床も壁もありません、大きなタープは屋根の代り。カラフルな布、形も大きさもばらばらな木の家具たち、色とりどりのタイル貝殻で作られたモザイクのファイヤープレイスでは火が焚かれ、森の静かな呼吸が家を包み込みます。おとぎ話に出て来そうな夢の世界。自然のなかで暮らすスパイスと魔法をヤナにちょっぴり教えてもらいましょう。見ているだけで楽しくなる本です。 ![]() 秋野亥左牟 文・画 梨の木舎 2100円 昨年の冬に旅立った画家、秋野亥左牟の復刊本。3・11の原発事故について書き下ろされたイサムの言葉、妻・和子さんの後書きが新たに加えられ、挿絵、表紙も改正されています。インドに渡り、大地を歩き、触れ、暮らし、絵を描きながら、ときには家族と、ときには独りで旅をする、ひとりの画家の物語。 ![]() 萩尾望都著 小学館 1200円 3・11の記憶。地震、津波、福島の原発事故のコトは東京に暮らしていると、少しづつ薄れていくように感じるのは、私だけだろうか。こころに残しておこうと思っているのに。。。都会の時間の流れ、日常の忙しさ、変わりのない便利さ、色んな理由があるのだろうが、さらさらと砂粒が落ちていくようにその記憶が抜けていくのは切ない。今もまだ、原発事故は収束していないのに。この「なのはな」を読んで、私のザワザワしていた気持ちも少し静かになりました。 ![]() 大野哲也著 世界思想社 2415円 興味深い本である。自転車で世界を放浪した著者(旅人)が環境人類学という分野から、さまざまな理由で日本を飛び立ち、旅する日本人バックパッカーたちをフィールドワークしている(自分の体験談も交えつつ。。)。バックパッカーの定義であった、長期滞在、貧乏、いきあたりばったり、現地の文化に浸る、という流れは、どうやら変化しているらしい。では、最近のバックパッカーとは?気になるところだ。また、移動型、沈没型、移住型、生活型と、旅のスタイル別に分けた独自の調査もおもしろい。(以上、結) ![]() 川田桟 著 カディ・ブックス 1260円 すてきな本が与那国島から届きました。馬の好きな、馬をよく観察し、馬と話す本であります。イラストも文章もよくて、まず耳の形から、ウマの気分を教えてくれます。(でもうちの犬の耳の表情と似ていたな。) 詩ではないけれど、散文とも言えない、絵本のような本で、プレゼントされたら嬉しいな、と私は思います。 ![]() カルロス・カスタネダ著 真崎義博訳 太田出版 2100円 70年代若者が夢中になって読んだ奇書が復活。太田出版はドン・ファン・シリーズの初期4部作を秋までに出すそうだ。改めて読むと、私も影響されていたことがよく分かる。ヤキ・インディアンの呪術には今でも縁がないけれど、ドン・ファンの教えは普遍的だからだ。どうせ読むならこの際、読みとおすことをおすすめします。『分離したリアリティ』『イクストランへの旅』『力の話』。どれも面白いよ。また二見書房の旧刊もまだ店にあります。(以上、ゆ) ![]() マリエム・ハッサン アオラコーポレーション 2625円 西サハラの歌手として活躍するマリエム・ハッサンの新作CD。砂漠のブルースと言われる伝統的なサウンドだけではなく、ジャズやロックなどの新しい要素も加わり面白い。力強いこぶしのきいた歌声は言葉が分からなくとも、胸にじーんと熱いものを伝えてくれる。青い空の下で聞きたいな。 ![]() Josephine Foster & The Victor Herrero BAND wind bell 2625円 「アンダ・ハレオ」では、スペインの詩人/劇作家・フェデリーコ・ガルシア・ロルカが1931年に自らピアノを弾き、アルゼンチンの舞踏家・ラ・アルヘンティニータが歌った、スペインの民謡集を録音したしたものの中から曲を選びアレンジしています。「ペルラス」はスペインの伝統音楽を演奏、アナログテープに一発録りしたもの。ジョセフィンの伸びやかで美しい歌声、軽やかなフラメンコギターにスペインの風と太陽を感じます。(以上、結) |
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