ナワ・プラサード今月のおすすめ
2014・4-5
『The TREE ANGEL ORACLE』フレッド・ハーゲネダー＆アン・ヘング著 ホワード七歩子訳 Gakken 3000円+税
作者のフレッドさんは樹木の天使がわたしたちに望んでいるのは「幸せでいること、自由でいること、愛にあふれた緑の戦士になること」これだけなんだと書いています。たしかに、この美しいカードを引くと心が静かになって柔らかくなる感じがします。アドバイスが欲しいとき、樹木の天使とつながりたいとき、カードを引いたらぜひその木に会いに行ってみて下さい。（あんとす堂 絵里）
『スエロは洞窟で暮らすことにした』マーク・サンディーン著 吉田奈緒子訳 紀伊国屋書店 1800円＋税
金に支配されている暮らしを辞めたひとりの男の物語です。キリスト教への信仰、ボランティア、絶望、旅の末に、ユタ州の洞窟暮らしに。周囲のコミュニティでボランティア仕事（金は受け取らない）をし、無償で人に与えられるものを与え、人が無償で与えるものに負い目を感ずることなく受け取る。考えてみればきわめて真っ当な暮らしなのに、それが皆に難しいのはなぜか？考えちゃいました。
『グルと弟子の心理学Ⅰ～魂の道を求めて』マリアナ・カプラン著 小林真行訳 コスモスライブラリー 1700円＋税
「見かけ倒しの黄金が存在するわけは、本物の黄金も存在しているからだ」とスーフィーの詩人ルーミーは言っているそうだ。道を求めて師の真贋を見分けたい人たちへ向けて書かれた師弟関係のダイナミズム。著者は女性なので、なおさらその勇猛果敢さに頭下がる思いがしました。
『リトリート ブッダの瞑想の実践』
ティク・ナット・ハン 島田啓介訳 野草社 2500円＋税
98年、米国での21日間にわたるリトリート（瞑想合宿）での法話の記録。瞑想をしながら、仏教の基本的な考え方を説いていく、素晴らしい本です。訳も滑らかで、違和感がありません。ティク・ナット・ハンはベトナム出身の禅僧で、ダライ・ラマと並んで世界中から尊敬されています。2015年に来日予定とのこと。
CD『NADA VIBRATION PLUS』向後隆 梵ミュージック 2381円＋税
タンプーラ、チベッタンベル、カリンバ、シンセ、レインスティック、自然音や鳥のさえずりからなる、リラクゼーション・ミュージックの一枚。ゆったり、さざ波のような不思議な味わいです。向後さんは、インドの弓楽器エスラジ奏者・作曲家としても活躍中。（以上、ゆ）
『宇宙船とカヌー』ブラウアー・ケネス著 芹沢高志訳 ヤマケイ文庫 1000円+税
巨大宇宙船を建造して星の海・宇宙を旅することを夢見た、物理学者フリーマン・ダイソンと伝説のカヌーを復元して北の海を旅することを選んだ、カヌービルダーのジョージ・ダイソンの物語。科学の最先端を追求する父と古代の知恵を現代に蘇らせ自然と共に暮らす息子。対極の世界に思える親子の生き方が、自然にクロスしていくのが面白い。
『象にささやく男』ローレンス・アンソニー+グレアム・スペンス著 中嶋寛訳 築地書簡 2600円+税
面白くて、一気に読んでしまった。南アフリカに私設動物保護区・トゥラトゥラを持つ著者はある日、いわくつきの野生のゾウの群れを引き取ってほしいと頼まれる。そして、その群れがやって来た日から、様々な大変な目にひきあわされる事になるのだが。。。。野生のゾウの群れとの交流、奮闘の記録です。 「自分に特別な能力があるのではなく、ゾウが私に囁き、私は彼らから聞く術を教わったのだ。」
『オオカミの声が聞こえる』加藤多一著 地湧社 1500円+税
アイヌの女性マウコが自分自身、アイヌとしての自分を取り戻し、生きる道を見つめなおす為に北海道に戻るところからこの物語は始まります。ある博物館にかざられた、百年以上前に絶滅したエゾ狼の剥製のガラスの目に見つめられた彼女は、言葉を受け取り行動に移すことになる。アイヌ民族の苦難の歴史も伝わってきます。表紙には3年前に亡くなった秋野亥左牟さんの絵が使われています。
『食べる？食品セシウムデータ７４５』ちだい 新評論 1300円+税
福島第一原発事故で、陸上に降下したセシウムは、広島に落とされた原発の168発分と東京電力は発表しているが、実際には、何倍、何十倍もの降下があったと考えられています。そして、海への降下はカウントされていません。福島だけでなく、日本の広範囲に渡って農作物や海産物が汚染された事実は事故後、年月が経つにつれて人々の意識から忘れられて行くように感じます。私たちが口にしている食品はどの程度、放射性物質を含んでいるのだろうか？本書では、745品目にわたり、どの食材が安全で、どの食材にリスクがあるのか分かりやすく示されています。
『太陽系時空間地図 地球暦 2014』HELIOSTERA
（セット内容：太陽系時空間地図・二十四節気および雑節・翔弦希・暦譜・惑星会合表）3000円+税 惑星ピン：地球の軌道上に毎日の位置をさし示せるように、地球を含む、水星から冥王星までの惑星のピンのセット 500円+税
太陽系の大きさ、一兆分の一のサイズで制作されている地球暦は、太陽を中心にして、地球の一年を見たようすです。3月21日（春分）からの一年を地図の上に地球、惑星たちのピンをさして使う事で、天地の動きを感じ、また、地球の動きに沿うことが出来ます。新しい時間の贈り物。（以上、結）
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