
『なくなりそうな世界のことば』
吉岡乾著 西淑・イラスト 創元社 1600円+税
世界の少数言語の中から選んだことばを優しいイラストと共に紹介しています。徐々に担い手が少なくなっていく小さなことば。今も世界のどこかで話されている、そのことばに思いを馳せてページをめくってみてください。小さなことばの窓から見える広い世界が広がります。 |

『発酵文化人類学』
小倉ヒラク著 木楽舎 1600円+税
発酵の世界を独自な視点でユニークに綴った一冊です。距離は近いけれど、中国と日本の麹はだいぶ違うようだ。島国と大陸のカビ発酵文化の特徴の違いを考えると人間の行動もやはり変わって来るのだろうなと、ミクロの視点から社会のかたちも想像できて面白いです。発酵微生物と人間の関わりの歴史、各地で伝承されてきた発酵郷土文化なども書かれています。「菌を伝達することでわれわれは生命を循環させてる」という著者の言葉に思わず納得。 |

『土偶界へようこそ』
懇田亜紀子著 山川出版社 1600円+税
子どもの頃に近所の畑で縄文土器のカケラを拾っては、縁の下のバケツの中に集めていた。時々、それらを掌にのせてワクワクした気持ちで眺めていたのを思い出す。落ちている石や土の塊とは違う何か、込められた人の思いの様なものを土の塊に感じていたのかも知れない。この本では、魅力的な土偶のフォルムを様々な角度から見られます。著者が語るひとつひとつのストーリは土偶への愛が伝わって来て、思わずニヤリとしてしまう。土偶の魅力が詰まっています。何度見ても飽きないよ! |

『Cabin Porn 小屋に暮らす、自然と生きる』
グラフィック社 2900円+税
キャビンライフを提案するサイト「Cabin Porn」から選ばれた200の小屋とそこに暮らす人々をまとめた本です。大人になっても、子どもの様なワクワクした気持ちを持っている人たちが世界中に沢山いるって素敵。小屋に暮らす人々のストーリーも面白いですよ。贈り物にもおすすめです。(以上、結)
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『野生のおくりもの』
早川ユミ著 ミロコマチコ絵 アノニマスタジオ 1600円+税
くらしに野生のたねをまこう。高知の山のてっぺんに住む布作家が家族と暮らしながら、感じたこと、見つけたこと。周囲の土、石、木、火、水、5元素だね。それと、女たち、生命そのもの、リズム。自分の周りや、遠くへの旅のなかで、どんどん発見していく野生のおくりもの。野生の発見は自分の発見でもあります! 最後に田口ランディさんとの対談もついて、充実した読みものになっています。 |

『ほんとだもん』
高山なおみ文、中野真典え、BL出版 1500円+税
言いたいことってちゃんと伝わらない。ぶーぶー。わたし、みたよ。わたし、きいたよ。うそじゃないもん、ほんとだよ。子どもの気持ち、バシバシ伝わってくる絵と文章です。たくさんの本を出している料理家が、自分の小さい頃のことを書きました。書いている時、きっと子供になっちゃったんだね。絵もそれを素直にさらに助長??しています。美しいコラボレーションと思いました。 |

『禅・チベット・東洋医学』
永沢哲+藤田一照 サンガ 2000円+税
仏教全体を知りたいと思った。禅、テーラヴァーダ、チベット密教、、。仏教の世界はとても深くて広いのに、日本では何か窮屈。チベット仏教学者と曹洞禅のお坊さんが互いに聞きあいをして、二人とも身体に興味があるからそれに東洋医学(野口整体など)も加わって、興味深い対談になっています。また生命の謎・死についても、日本の枕経やチベット死者の書などの話もありました。仏教の瞑想と身体技法の伝統を問い直す一冊です。 |

本ではありませんが、、、
『TRISHULの布ナプキン』
ライナー 880円+税、
ゴアテックス 1204円+税
世界のかわいい布と、肌に当たる部分には化学肥料・化学薬品を使用していない、オーガニック・コットンやヘンプ・コットンを使った布ナプキンです。薄くて小さいタイプのライナー型と、ゴアテックスを使って防水性と透湿性を両立させた、多い時用タイプ。かぶれ・むれ・婦人病の予防にもなるし、地球にも自分にも優しい布ナプキン、使ってみませんか?(以上、ゆ) |