『ニジンスキーの手記』
(ヴァーツラフ・ニジンスキー著、鈴木晶訳、新書館 3200円+税)
ダンスの革命家であり、天才と呼ばれたダンサーが発狂する前に綴った手記です。踊る、ということの奥の奥にある激しい燃焼。日常や社会のなかで彼が感じていた不安、淋しさ、痛み、死の気配、混乱。心の叫び声が文章ににじみ出ているような、哀しくなるほど人間的な言葉がぎっしりと詰まっている本だと思います。(舞踏/櫻井郁也) |
『ねじ式/夜が掴む』
(つげ義春 ちくま文庫 820円+税)
今や日本の漫画やアニメは世界に誇る日本の代表的な文化ですが、その中において、唯一無二の存在感を放っている作品こそ、つげ義春さんの代表作の『ねじ式』ではないでしょうか。私がこの作品を初めて読んだ、その時の感想は「我が意を得たり!」というものでした。私自身の遠い幼少期の記憶にも似た、原初風景とでも呼ぶべきものがあったのです。短編ですが、この作品ほどインパクトの強い作品にはその後出会っていません。寝苦しい夏の夜こそおススメの一冊です。(肥田式強健術/三宅琢也) |
『BORN TO RUN-走るために生まれた -ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族”』
(クリストファー・マクドゥーガル著、近藤隆文訳 NHK出版 2000円+税)
……あらゆる「体を動かす人」のバイブルとなり得る本です。つまり、あらゆる人類のバイブルになります。ただし、タラウマラ族以外の。(りきみをぬく/方条瞬刻) |
『蜜蜂と遠雷』
(恩田陸 幻冬舎 1800円+税)
読む間、聴覚アンテナの感度が上がって、雨音、鳥の囀り、暮らしの音まで、あらゆる音を愛おしく感じる。サラリーマン音楽家の「生活者の音楽は、音楽だけを生業とする者より劣るのだろうか」という葛藤は、いまを生きる全表現者たちの胸に刺さった棘の疼きのよう。この国でも「文化」や「表現すること」への敬意がもっと深まれば、幸せとこころの豊かさの「のびしろ」を埋めて棘の痛みも癒えるはず。(Ka Olu no Hula/Kahealani) |
『ジェーン・グドールの健やかな食卓』
(J.グドール+G.マカボイ 日経BP社 1900円+税)
世に有名なチンパンジー博士であり、天然資源の保護論者、グドール。真面目な本なのでスラスラ読めないかもしれないけど、自分の足元を見つめるきっかけになればいいなぁと思います。(西荻活元会/長本京子)
|
電話(03-3332-1187)・メール(hobbit@ea.mbn.or.jp)でも、
https://www.nawaprasad.com
でもお求めになれます。 |
『野草の力をいただいて~若杉ばあちゃん食養のおしえ』
若杉友子 五月書房新社 1500円+税
穀物菜食を中心に、陰陽の考え方に基づいて、食をいただく。野草の力も取り入れれば、からだは自然と立て直せる。若杉ばあちゃんの愛は、自然を尊ぶから。静岡、京都府綾部、今は生れ故郷の大分に移り住み、毎日摩訶不思議な自然から、大切なことを教えてくれる。 |
『現代社会はどこに向かうか』
見田宗介著 岩波新書 760円+税
貨幣経済と都市の発展の近代。その最後の<情報化・消費化社会、グローバリゼーション>は、資本主義の無限の発展の前提である環境と資源の両面において、この惑星の有限性と出会うこととなった。また、いつかよくなると頑張ってきた未来主義的な生の合理化による、現代の空疎化にも人々は気づいた。この脱高度成長期=高原期(と著者は呼ぶ)の若者たちの特徴は、貨幣経済に依存しない幸福の領域の拡大である。存在していることの単純な喜び、友人や家族との語らい、愛の営み、海辺や森の散歩、好きな方面の勉強、異文化との出会い。このヨーロッパの学生たちのアンケートの答えは、貧富二極化の今の日本から見ると羨ましい限りだが、でも考えてみると実は自分の周囲にもこのような幸福はある。この本ではその幸福の描き方が楽しく美しい。見田宗介さんは、たいへん長いスパン(3000年以上)でものごとを見る社会学者だ。東大でのそのゼミは自由と楽しさが横溢していた、と聞いたことがある。1937年生まれ、もっともっと書いて欲しい。(ゆ) |
『世界のことばアイウエオ』
黒田龍之介 ちくま文庫 620円+税
アイウエオ順に100の言語をエッセイにした、言語学者。元々ロシア語の先生だったらしい。サンスクリット語をインドで日常生活で話す人が3000人くらいいるとか、サーミ語とフィンランド語は全く通じない、とか、アイヌ語の所有表現は「他人に譲り渡すことが出来るかどうか」で変わってくるとか、世界は広いです。旅に出たくなりました。(以上、ゆ)
|
『みんなのちきゅうカタログ』
ソーヤー海・監修 ニキ・ローレケ/川村若菜・絵 福岡梓・文トゥーヴァージンズ 2000円+税
この地球に暮らすわたしたちに楽しく生きることを工夫してみると、もっと豊かに生きることが出来るんだよって教えてくれるステキな本。イラストがとてもかわいいです。子どもも大人も一緒にわくわく、楽しく読めますよ。
|

『13の月の暦』
こよみ屋
赤い宇宙の月の年(2018/7/26~)から始まるカレンダー、手帳です。
・「手帳」2300円+税 ロングセラーの手帳、時間旅行のパスポート。
・「ダイアリー」2600円+税 バーチカルタイプのダイアリーでさらに13の月のリズムを感じることができます。
・「カレンダー・タテ」1300円+税 シンプルなデザインの壁掛けタイプです。
・「カレンダー・ヨコ」1300円+税 解説、イラスト付きのカレンダーです。
・「カレンダー・A3」500円+税 13の月の暦の1年を1枚にまとめたカレンダーです。(結) |
これらの商品はすべて通信販売できます。
通販費は、
商品総額\5000までは\400、
それ以上は無料です。
tel:03-3332-1187 fax:03-3331-3067 あるいは hobbit@ea.mbn.or.jp まで。
値段はすべて税込み表示です。 |